パンチャカルマでアトピー治療 Day21 (アトピー症状の変化)


21日目の治療メニュー 

1) Syncrome massage 10:00am 

2) Sirodhara 4:30pm 


6:45起床、晴れ。

昨夜はいつも体に掛けていたシーツがルームクリーニングに持って行かれてしまい、かよからタオルケットを借りて寝る。久まともに眠った気がするが、左手の肘内側に小さなかき傷。

日本の同僚の夢を見る。先輩に対して、新製品のデザインが強豪相手のものに似ていると意見する内容。ただ、デザイン自体は美しかった。


7:00am ヨガクラス

11回目、最後のヨガクラス。ためになる呼吸法プラーナヤーマと瞑想法を忘れないようにまとめておこう。


1. カパラバティ

手は親指と人差し指で印を結び膝の上、大きく3回呼吸したのち短く吐く動作を繰り返す。同時にお腹を引っ込める。吸う動作は自動的に行われる。"フッフッフッフ"という感じ。疲れたらは再び大きく深呼吸して繰り返す。高血圧の人はやってはいけない。

2. シータリー

手は人差し指をたたみ、親指と中指薬指で印を結び膝の上、舌を丸めて外に突き出した状態で息を吸いきる。そのまま、ゆっくり鼻から吐き出す。毎日24回、呼吸器の熱をとる呼吸法。

3. ナーディ・ショーダナ

右手の人差し指と中指を畳み、親指と薬指を伸ばす。左手は普通に印を結び膝の上。まず親指で右の鼻腔を軽く塞ぎ左から息を吸う。薬指で左の鼻腔も塞ぎ3秒間キープ、右から吐き出す。次にそのまま右の鼻腔から息を吸い、同様に親指で塞いで3秒間キープ、左の鼻腔から吐き出す。以上を1サイクルとして毎日24サイクル。

4.

両手は親指を中に畳んで結び、膝の上。頭を下げた状態で、喉で音を出しながら鼻から息を吸うと同時に頭をあげる。次に、同じく喉で音を出しながらゆっくり鼻から息を吐いて頭を下げる。喉に効く、声が良くなる呼吸法。"グー、グー"という変わった音が喉から出ればOK。

5.

手のひらを上にして膝の上へ、肛門を閉めて引き上げると同時に手のひらを花の蕾のようにつぼませる。その状態でキープ。きつくなったら肛門を緩めると同時に手をゆっくり開く。呼吸は常に鼻からしていていい。エネルギーを集める動作。

以上はいずれも胡座座りの状態で。

6.

仰向けになり脚を畳んでなるべくお尻に近づける。大きく3回お腹で深呼吸した後、吐き切った状態で息を止め、右手で鼻をつまむ。この状態をなるべく長くキープする。我慢できなくなったら深呼吸に戻る。はじめは30秒ほどしかできないが、ヨガを続けて肺活量が増えると1分以上できるようになる。ちなみに先生は2分半とのこと。

7.

6.の息を止めてキープしている状態でお腹を上下に出し入れする。消化に効く呼吸法。


つぎに瞑想法。

1.アウム

胡座をかいて手は普通に印を結び膝の上。鼻から息を吸い、心の中でアウムを唱えながらゆっくりと吐き出す。アは腹から下半身へ声を響かせる、ウは肋骨と胸郭から両腕へ、ムは口蓋から頭のてっぺんへ響かせるつもりで。

2.ソワーハムー

1.と同様に座る。息を吸うときに心の中でソワー、吐くときにハムーと唱えながら呼吸を繰り返す。


8:30am 朝食

煎じ薬、フルーツ、バナナクレープ蜂蜜がけ。

久しぶりに甘いクレープが出た、しかもバナナが乗っかっていた。隣のRichard(ドイツ人)は特注で黄身抜きの目玉焼きを追加注文。そう言えば昨晩も同じものを食べていたが、あれはわざわざ作らせていたのか。


10:00am Syncrome massage

ジョモンとスヴェン。やはりレディッシュが入った昨日に比べるとだいぶ気持ち良さが落ちるなぁ。効果はどうなんだろうか?


0:15pm 昼食

食前薬、少し辛い野菜カレー、プラオ、胡瓜のヨーグルト和え、オクラの炒め物。

Lalが戻ってきたら味が濃いめ。カレーとヨーグルトを混ぜて中和して食べる。それでも食欲はあり、カレーとプラオとヨーグルトをおかわり。


4:30pm Sirodhara


6:00pm Consultation
Dr.MaheshとDr.Lakshmiによる最後のコンサルテーション。まずは、これから飲む薬の説明。ボディトリートメント自体は明日で終わるが、パンチャカルマの浄化作用は以降も続くため、必要な薬はかならず飲まなくてはいけない。各種錠剤と内服液が2ヶ月分処方された。続いて今後の生活上の注意点、とくに食べ物についてのアドバイスを受ける。いま身体がクリーンな状態になっているので、これから食べるものの与える影響が大きい。薬と同様に1,2ヶ月はとくに注意が必要。よく口にしていた食べ物についての細かく尋ねる。コーヒーとアルコール、そして生魚がNGなのがつらい。肉はラムとマトンが可、魚も加熱すれば可。油は胡麻油、サンフラワーオイルは加熱OK、オリーブ油は60℃以下、亜麻仁油は常温で振り掛ける程度ならOKとのこと。ミルクはヤギを推奨、牛はあまりおすすめしない。

下記に今回のパンチャカルマ体験をまとめておく。

 

アトピー症状について

初日の時点で一番症状が辛かった首回り、肩、胸、あご周りの赤みとかゆみは大幅に改善した。とくに首回りはかさかさしていた肌がしっとりと正常な肌に戻った。それ以外に、肘と膝の内側のかき傷も良くなり、睡眠中の掻爬による新たなかき傷の発生も少なくなった。また、お腹や背中などとくにアトピー症状がなかった部位についても、これまでより滑らかさが出て久しぶりに「本来の肌」になった。

個人的につけている症状スケールでは2.5→1.5への改善。1.5はここ3年間なかったので、少なくとも3年ぶり、おそらくここ5年間でもっともいい状態まて回復した。


アトピー症状が改善した要因は主に下記が考えられる。

1.パンチャカルマによる浄化作用
オイルマッサージ、Virechana,Nasya,Vasti等での老廃物、毒素の排出。とくに、Virechanaでは腐った魚のような匂いの水下痢が出た。これ以降状態が良くなった感覚がある。個人的に思い当たる節もあり、興味深い体験であった。

2.オイルマッサージによる保湿
ほぼ毎日胡麻油による全身マッサージを受けるため、皮膚の保湿と傷の保護が適切に行われかゆみ自体が出にくい状態が保たれていた。

3..食生活の改善
規則正しく、適切なものを、適度な量食べることができた。これはとくに腸内の環境改善に役立ったと感じる。とくに、毎食前にはほぼ必ずお腹が空くように量が調整されていたのが良かった。

4.ストレスのない生活
トリートメント以外の時間は、読書とネットサーフィン以外はとくにすることがない環境。圧倒的にストレス由来のかゆみが少ない。

5.規則正しい早寝早起きの生活
朝7時前に起きて夜9時には生活。ただし、今回ミトラに部屋がなく、泊まっていた近所のコテージの衛生環境があまり良くなかったため熟睡はできなかった。もしミトラに泊まっていれば、もっと良くなったのではないかとも思う。

6.適度な運動
後半は11日間連続で朝のヨガクラスに参加。適度な運動からはじまる一日は身体的にと精神的にも良い。

7.気候
だいたい最低気温25℃、最高気温30℃前後で晴れの日が続いた。日中は外出しなければ暑さは気にならない。夜はクーラーをつけずに過ごせる程度。適度に汗が滲み、クーラー不要で常に肌が潤う状態が保たれていた。

7:00pm 夕食 



睡眠: ◯ 

食事: ベジタリアン、適量 

排便: 朝

運動: ヨガ1.5H 

状態: 1.5
夜間に鼠蹊部のかゆみが強かった。


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